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学生生活を支える楽器室へ取材を行いました

― 3月18日中目黒・代官山キャンパス、4月1日池袋キャンパス―

 

book and piano

楽器室の仕事内容、役割、人員構成について教えて下さい

中目黒・代官山キャンパス(以下「中目黒CP」とする)と池袋キャンパス(以下「池袋CP」とする)で授業の内容に応じて楽器の配置が分かれており、楽器の管理やメンテナンスは両方のキャンパスで行っています。

キャンパス間での楽器の運搬については付属図書館のデリバリールート便を利用して行っています。人員構成については中目黒CPと池袋CPを合わせて職員が3名、パートさんが3名の計6名体制で、学生アルバイト1名がカウンターの貸し出し業務を行っております。その他にメーカーから出向契約しているピアノの調律師が両キャンパスとも1〜2名おります。

また、大型教室の貸し出し管理や楽譜や著作権の管理なども行っておりますし、主催演奏会の際には使用する楽器の搬出入や、ステージのセッティング補助業務なども楽器室の大事な仕事です。

 

管理する楽器の数、種類、メンテナンスサイクルについて教えて下さい

楽器の数ですが、小さい打楽器まで含めると4,000、楽譜は3,000ぐらいあると思います。ピアノに関しては全体で413台あり、調律は年間の回数を週平均にすると、21台程度行っています。1台のピアノに対して年最低3回の調律を目標にしています。試験や演奏会で使用するピアノは年10回以上調律するものもあります。楽器はデリケートですので、保管している部屋の温度、湿度は一定に保つようにしています。また、メンテナンスには簡単な修理も含まれていて、打楽器スタンドの修理などできることは自分たちで行っております。

 

中目黒キャンパス楽器室の松本係長

中目黒キャンパス楽器室の松本係長

お仕事の中で苦労していることは何ですか

楽器購入の年間計画を立てるのがなかなか難しいのが現状です。たとえばピアノであれば、オーバーホールをすれば、どんなピアノでもある程度復活はするのですが、買い替え費用よりも高くなる場合もありますし、定期的な交換が大変重要になるわけです。ただしどんな楽器でもそうですが、単純に年数で買い替えを決められない要素もあります。

また、最近は原材料の高騰で海外製品、国産問わず楽器はほとんどすべて値上がりしているのが現状です。年に数回段階的に値上げする楽器もあり、購入予算確保にも苦労しています。

 

コロナ明けで大きく変わることはありますか

基本的に楽器は消毒できないので、コロナ禍では72時間の間隔をあけて貸し出しをしていましたので、管理が大変でしたし、学生の皆さんにも手洗いの徹底などで不自由をおかけした部分もあったと思います。

幸い楽器の貸し借りで感染したという事例はなかったので、安堵しています。最近は演奏会も増えてきましたので、徐々に正常化してほしいと思います。

 

学生へのメッセージをお願いします

学生の皆さんからすれば、メンテナンスしても楽器への不満はある程度出てしまうものだとは理解しておりますが、本学では他の大学に先駆けて、メーカーと契約しての出向調律や、1台のピアノをじっくり保守点検する仕組みの導入にも取り組んでおり、始めた時は他大学からも見学に来るぐらい話題になっていました。ピアノに限らず楽器のメンテナンスに関してはできるだけの努力をしていることは理解して頂ければありがたいと思います。
また、これはお願いなのですが、先日練習室のピアノにジュースをこぼし、放置した学生がいたことで、修理に結構な金額がかかってしまった例がありました。原則飲食禁止ですので、決められたルールはきちんと守って頂くことをお願いします。

 

中目黒キャンパス楽器室 左から 高本 綾子さん/松本 良樹さん

中目黒キャンパス楽器室
左から 高本 綾子さん/松本 良樹さん